Windows11だけでスライドショーをつくる5つの方法

Windows 11だけでスライドショーをつくる5つの方法 Tips
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2023.7.21 追記

Windows 11の「フォト」アプリを最新版にすることで、スライドショーが作成できるようになったため、一部内容を更新しました。

Windows10では、「フォト」というアプリを利用することでスライドショーを簡単に作成することができました。Windows11のバージョン22H2より、一時的にフォトでスライドショーが作成できなくなりました。しかし、工夫を凝らすことによってWindows11でもスライドショーは作成できます。ここでは、Windows11だけでスライドショーを作成する5つの方法を紹介します。

フォト アプリを使ってスライドショーを表示する

Windows11にはフォトという画像編集アプリが用意されています。一部のバージョンではスライドショー機能が利用できませんが、バージョンを2023.11050.2013.0以降にアップデートすることでスライドショー機能が利用できるようになります。

フォト アプリをアップデートして起動する

まずは、インストールされているフォト アプリのバージョンを確認しましょう。フォト アプリを起動したら、画面右上の[設定](歯車)をクリック。「アプリについて」という項目で、2023.11050.2013.0以降であることを確認してください。

2023.11050.2013.0以降であることを確認

もし2023.11050.2013.0より前のバージョンである場合は、Windows Updateを行うか、以下のページよりダウンロードを試してください。

Get Microsoft フォト from the Microsoft Store
Microsoft フォトは、写真やビデオをさらに活用できるリッチ メディア エクスペリエンスです。新しく再設計され、再設計されたフォト アプリは、直感的で洗練され、Windows 11 のファブリックにシームレスに組み込まれています。1 つの高速で美しいギャラリーから、PC、OneDrive、iCloud フォト、そ...

写真・動画を選ぶ

フォト アプリを起動したら、左側の[フォルダー]メニューから、スライドショーに利用する画像・動画が保存されているフォルダーを選択します。

スライドショーに利用する画像・動画が保存されているフォルダーを選択します

次に、右上の[スライドショーの開始]ボタンをクリックするか、F5キーを押しましょう。これでスライドショーが表示されます。

[スライドショーの開始]ボタンをクリック

スライドショーは音楽が自動で流れますが、好みの音楽に変更できます。また、アニメーションや切り替え、自動ループなどの設定も可能です。

スライドショー実施画面。音楽やアニメーションなどの各種設定も行えます

フォト レガシを使ってスライドショーを表示する

Windows10に標準搭載されていたフォトと同等の機能・操作感をもつ「フォト レガシ」を利用してスライドショーを作成する方法もあります。

フォト レガシをインストールして起動する

まずはフォト レガシをインストールしましょう。以下のページからダウンロードできます。一部のブラウザではダウンロードできない場合がありますので、その場合はMicrosoft Edgeなどでアクセスしましょう。

Microsoft フォト レガシ - Microsoft Store の公式アプリ
フォト レガシは、Microsoft のレガシ コレクション、アルバム、ビデオ エディター向けのアプリです。写真やビデオをさらに活用できます。アルバムの表示、編集、比較、作成、特別な思い出の映画の作成を簡単に行うことができます。 映画撮影では、その場所にあるすべてのアイテムが表示され、他の写真に移動しながら、操作を楽し...

インストールが完了したらフォト レガシを起動してください。

写真・動画を選ぶ

次に、スライドショーにしたい写真・動画を設定します。事前に、スライドショーで表示したい写真・動画をひとつのフォルダにまとめてしょう。フォト レガシを起動したら[フォルダー]をクリック。表示された画面から[フォルダーの追加]をクリックすると、[フォルダーの選択]が表示されるので、写真・動画をまとめたフォルダーを選択します。最初から画面にフォルダーが表示されている場合は、そのままでOKです。

[フォルダーの追加]をクリックし、スライドショーに使う写真・動画が入ったフォルダーを選択しましょう

その後、右上の[もっと見る](・・・のアイコン)をクリックし、さらに[スライドショー]を選択します。これでスライドショーが表示されるようになりました。

[・・・]をクリックし、さらに[スライドショー]を選択すればスライドショーが表示されます
フォト レガシで作成したスライドショーのサンプル

Clipchampを使ってスライドショーを作成する

フォト レガシを使えば簡単にスライドショーを作成できますが、BGMやテキストを入れたり、写真を加工して見栄えをよくしたいと考える人も多いでしょう。その場合は、Windows11のバージョン22H2より標準搭載された動画編集ソフト、Clipchampを使うと便利です。

Clipchampをインストールして起動する

環境によっては、Clipchampがインストールされていない場合があります。その場合は以下のページよりダウンロードしましょう。一部のブラウザではダウンロードできない場合があります。その場合はMicrosoft Edgeなどでアクセスしてください。インストールが完了したら、起動します。

Get Microsoft Clipchamp from the Microsoft Store
Microsoft が提供する簡単な動画エディターである Clipchamp で数回クリックするだけで動画を作成できます。 この動画メーカーは、ドラッグ アンド ドロップ インターフェイスを備えた初心者向けですが、動画の切り取り、トリミングとサイズ変更、画面と Web カメラの録画、グリーン スクリーン動画の編集、AI...

スライドショーを作成する

スライドショーの作成方法は色々ありますが、ここでは1からスライドショーを作成してみましょう。まずは[新しいビデオを作成]を選択してください。

Clipchampを起動したら、[新しいビデオを作成]をクリックします

すると、動画エディターが表示されます。スライドショーに利用したい写真・動画は画面左側のエリアにドラッグ&ドロップするか、画面左上の[メディアのインポート]をクリックして選択しましょう。

スライドショーに表示する写真や動画は画面左側にドラッグ&ドロップするか、画面左上の[メディアのインポート]をクリックして選択します

さらに、画面下のエリアに写真・動画をドラッグ&ドロップすることで、タイムラインに追加できます。写真・動画の順番を並べ替えたいときも、ドラッグ&ドロップでOKです。

画面下のエリアに写真・動画をドラッグ&ドロップすることで、タイムラインに追加できます

スライドショー内にテキストを挿入したい場合は、メニューから[テキスト]を選択します。[テキスト]と[タイトル]の2種類が表示されますが、[テキスト]が写真・動画の上にテキストを表示したい場合、[タイトル]はスライドショーのタイトルで表示したい場合に使います。いずれかをタイムラインにドラッグ&ドロップし、テキストを入力すればOKです。

メニューから[テキスト]を選択すれば、テキストを挿入できます

スライドショーにBGMを挿入したい場合は、メニューから[音楽とサウンドエフェクト]を選択しましょう。あらかじめ用意されたBGMが表示されますので、好みのものを選択してください。なお、黄色のダイヤのアイコンが表示されたものは有料版限定となります。自分で用意したBGMを[メディア]にドラッグ&ドロップし、利用することも可能です。

[音楽とサウンドエフェクト]を選択すれば、BGMが挿入できます

写真・動画を加工する

写真・動画の加工も簡単です。加工したい写真・動画を選択すると左側にボタンが表示されます。上から順に「塗りつぶし/フィットさせる」「クロップ」「ピクチャインピクチャ」「回転」「水平反転」「上下反転」させることができます。

写真・動画の左側にあるボタンから、さまざまな加工が行えます

画面右側のメニューでは、写真・動画にさまざまなフィルターをかけたり、色の調整が行えます。[フェード]を選択すれば、フェードイン・フェードアウトの設定も行うことが可能です。

画面右側のメニューでは、写真・動画にさまざまなフィルターをかけられます

画面左側のメニューから[グラフィックス]を選択すると、ステッカーや背景などを追加することもできます。

[グラフィックス]を選択すれば、ステッカーや背景などを追加できます

スライドショーをエクスポートする

スライドショーが完成したら、書き出しましょう。画面右上の[エクスポート]をクリックすると画質が設定できるので、任意の画質を選んでください。ファイルはMP4という動画ファイル形式で書き出されます。スライドショーが長い場合、書き出しに時間がかかる可能性があります。

画面右上の[エクスポート]からスライドショーをエクスポートできます

保存したスライドショーはダウンロードフォルダー内にありますので、ダブルクリックで開いて確認してください。

スライドショーはダウンロードフォルダー内に保存されます
Clipchampで作成したスライドショーのサンプル

スクリーンセーバーや壁紙でスライドショーを表示する

Windows11の壁紙やスクリーンセーバーでスライドショーを表示する方法もあります。アプリのインストールなどを行う必要がなく簡単に設定でき、Windows11を使っている際は手軽にスライドショーが楽しめるのが特長です。ただしスライドショーには基本的に動画が使えず、写真のみ利用可となるのでご注意ください。「とにかく簡単にスライドショーをつくりたい」という人にお勧めです。

Windows11を設定する

まずは[スタート]をクリックし、さらにメニュー内の[設定]をクリックします。

Windows11を起動したら[スタート]→[設定]をクリック

[設定]メニュー左側の[個人用設定]をクリックします。壁紙をスライドショーにする場合は[背景]、スクリーンセーバーをスライドショーにする場合は[ロック画面]をクリックしてください。

[個人用設定]をクリックし、スライドショーにするものを選択

スクリーンセーバーにスライドショーを設定したい場合

[スクリーン セーバー]をクリックすると[スクリーン セーバーの設定]ダイアログボックスが表示されますので、[スクリーン セーバー]ドロップダウンメニューから[写真]を選択し、[設定]をクリックしてください。

[スクリーン セーバー]ドロップダウンメニューから[写真]を選択

次の画面では、まず[参照]をクリックし、写真が保存されているフォルダーを選択します。さらに必要に応じて[スライドショーの速度][画像をランダム再生する]も選択しましょう。設定が完了したら、画面右下の[保存]をクリックして閉じます。

写真が保存されているフォルダーを選択し、必要に応じて[スライドショーの速度][画像をランダム再生する]も選択

スライドショーを今すぐ確認したい場合は、[プレビュー]をクリックすればOKです。最後に画面下の[OK]をクリックすれば、設定完了です。

スクリーンセーバーに設定したスライドショーのサンプル

壁紙にスライドショーを設定したい場合

[背景をカスタマイズ]ドロップダウンメニューが表示されますので、[スライドショー]を選択します。

[背景をカスタマイズ]→[スライドショー]を選択

すると、スライドショーの各種設定が行えるようになります。まずは[スライドショー向けに写真アルバムを選択する]から表示する写真が保存されているフォルダーを選択してください。さらに必要に応じて[画像の切り替え間隔][画像の順序をシャッフルする][バッテリ-使用時でもスライドショーを実行する][デスクトップ画像に合うものを選択]なども設定しましょう。設定が完了したら、画面右上の[×]をクリックして閉じます。

スライドショーの各種設定を行います

すると、このような形でスライドショーが表示されるようになります。設定通りに動作するか確認してください。

壁紙に設定したスライドショーのサンプル

まとめ

このように、Windows11でもスライドショーを作成する方法は数多くあります。知人・友人や家族とスライドショーを共有したい場合はClipchamp、自分だけスライドショーを楽しみたい場合はフォト レガシや壁紙、スクリーンセーバーが適しています。いずれも無料で作成できますので、ぜひお試しください。

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